大阪府庁放火事件で逮捕された大阪経済大4年のK容疑者(21)の関与が疑われている事件のうち、大阪市役所放火未遂事件は、市を脅迫して現金を振り込ませるための銀行口座が約1カ月前に開設されていたことが10日、東署捜査本部の調べで分かった。 捜査本部は職員採用試験に落ちた腹いせとみられる他の放火事件とは異なり、計画的に現金を脅し取ろうとした可能性があるとみている。 調べでは、市役所放火未遂は2002年7月29日夕に発生。2階のトイレでガスボンベの上に置かれたトイレットペーパーが燃やされ、同日の消印で市に「攻撃を見合わせる代償に2700万円振り込め」と書かれた脅迫状が郵送された。 指定口座は同年6月、K容疑者と同じ自動車教習所に通っていた男性名義で、京都市内の銀行に開設された。銀行の防犯ビデオにK容疑者と似た男が写っていた上、開設申込書の筆跡がK容疑者と酷似していた。 2004/04/09 20:35 【共同通信】