全国市民オンブズマン連絡会議(事務局名古屋市)の第11回大会が28日、北海道函館市で始まり、約500人が「行財政の密室に光を−−警察ウラ金から巨大ダムまで」をテーマに議論した。 公共工事や議会改革に関する報告の後、ジャーナリストの大谷昭宏氏が一連の警察の裏金問題について「日本をむしばむシロアリたち」と題して講演。パネルディスカッションには、道警の裏金づくりを告発した道警OBの原田宏二、斎藤邦雄両氏も参加した。 斎藤氏は「監査をすり抜けるため、筆跡だけでなく印鑑のインクの濃淡にまで神経を使って領収書を偽造した」と証言。原田氏も「現場の捜査員が架空の書類を作り、裏金を使うのは幹部クラス。警察が組織として正常な感覚を取り戻し、裏金づくりをやめないといけない」と強調した。 また、連絡会議は第三者の立場から自治体の財務状況を調べる包括外部監査が充実していたとして、新潟市の今井誠弁護士と東京都の東田夏記公認会計士を表彰した。 2004/08/28 10:31 【共同通信】