死者2人、重軽傷者95人を出した1976年の北海道庁爆破事件で死刑が確定したO死刑囚(56)の再審請求審で、弁護団は31日、新資料2点を札幌地裁(半田靖史裁判長)に提出した。O死刑囚の部屋にあったカーテンなどから爆弾材料の成分を検出したとの事件当時の科学鑑定が実際に行われていなかったことを疑わせる資料としている。 資料の一つは、76年8月のO死刑囚の逮捕2日前に鑑定結果を電話報告した時に書かれたとされる「電話通信用紙」2通についての筆跡鑑定書。鑑定書を作成した元北海道警犯罪科学研究所職員は2通とも自分が書いたと証言しているが、鑑定ではそれぞれ別人が書いたとの結果が出た。2006/03/31 16:10 【共同通信】